エホバの証人

聖書を重んじ、輸血を拒否することでも知られる米国発のキリスト教系教団

エホバの証人(ものみの塔聖書冊子協会)

エホバの証人のロゴマーク
教団名エホバの証人(ものみの塔聖書冊子協会)読みエホバのしょうにん(ものみのとうせいしょさっしきょうかい)
開祖チャールズ・テイズ・ラッセル 設立年1884年
現代表・教祖ロバート・シランコ 系統キリスト教
信者数 212,802人信仰対象神(エホバ)
経典聖書本部所在地神奈川県海老名市中新田(日本国内)
信者の著名人プリンス(故人)
参照・出典:芸能人と新宗教 , 週刊文春2012年5月17日号 , 月刊Hanada2017年1月号「新宗教有名人信者全調査」

沿革

1870年代
発足
米国ペンシルベニア州にて、チャールズ・テイズ・ラッセルらが聖書研究会を開始。
キリスト教会の教義(地獄の存在や三位一体など)に疑問を持ち、聖書のみに基づくと主張する独自の教理を形成する。
1884年
「シオンのものみの塔冊子協会」として法人認可される。
出版物を通じた文書伝道を活動の軸とする。
1914年
「終わりの日」の開始
聖書の年代計算に基づき、この年に天でキリストの王国が誕生し、人類社会は「終わりの日」に入ったとする最重要の教義を確立。
第一次世界大戦の勃発とリンクして語られることが多い。
1926年(大正15年)
戦前の日本伝道
明石順三(あかし じゅんぞう)が米国より帰国し、「灯台社」を設立して活動を開始。
しかし、兵役拒否や天皇崇拝の否定により、1939年に治安維持法違反で一斉検挙され、組織は壊滅した。
1931年
「エホバの証人」へ改称
第2代会長ジョセフ・ラザフォードの時代に、聖書(イザヤ書)に基づく「エホバの証人」という名称を採用。
単なる聖書研究者ではなく、神(エホバ)の証言者であることを明確にした。
1949年(昭和24年)
戦後の日本活動再開
GHQ統治下の日本に、米国から宣教師が来日。
戦前の灯台社とは組織的な連続性はなく、ここから現在の日本支部の歴史が始まる。
1972年(昭和47年)
「統治体」による指導体制の確立
一人の会長によるトップダウンから、長老たちの合議制である「統治体」による指導体制へ移行。
現在に至るまで、ニューヨーク本部の統治体が全世界の教理と指針を決定している。
1982年(昭和57年)
日本支部を東京都港区三田から、神奈川県海老名市に移転。
印刷工場を備えた巨大な「ベテル(神の家)」が開設される。
2000年(平成12年)
輸血拒否に関する最高裁判決
1992年に起きた手術時の無断輸血訴訟に対し、最高裁が「宗教上の信念に基づき輸血を拒否する意思決定権」を人格権として認める判決を下す。
2013年(平成25年)
「新世界訳聖書」の改訂と都市伝道
英語の教義表現を現代的に改訂(日本語版は2019年)。
また、この頃より戸別訪問に加え、駅前などにスタンドを立てる「カート・ウィットネス(都市伝道)」を世界規模で開始する。
2023年(令和5年)
「宗教2世」問題と虐待対応
安倍元首相銃撃事件以降、宗教2世への虐待(鞭による体罰や忌避など)が社会問題化。
厚生労働省のガイドライン策定を受け、教団側は「鞭打ちを推奨していない」等の見解を示すなど、対応に追われている。


特徴

「三位一体」の否定と固有の神名
既成のキリスト教(カトリック・プロテスタント)と決定的に異なるのは、「三位一体(父と子と聖霊は同一)」を聖書の教えではないとして完全に否定する点である。
全能の神は「エホバ(ヤハウェ)」のみであり、イエス・キリストはその息子(被造物)であると説く。また、十字架ではなく「杭」で処刑されたとして、十字架崇拝を行わない。

「輸血拒否」と聖書の解釈
旧約・新約聖書にある「血を避妊(さ)けよ」という記述を、「体内に入れてはならない」と解釈し、輸血を拒否する。
自分の血液を貯めておいて戻す(自己血輸血)も原則として認めないが、近年は血液分画製剤の使用については個人の良心に委ねられるなど、医療対応には微細な変化も見られる。

世俗からの分離(政治・武道・祝祭)
「サタンが支配する世」から離れることを重視し、政治的な中立を守るため投票や選挙活動、国歌斉唱を行わない。
また、「戦いを学ぶ」ことになる柔道・剣道などの武道や、異教に起源を持つとされるクリスマス、誕生日、バレンタインデーなどの祝祭を一切祝わない。

「排斥(はいせき)」と忌避
重大な罪(不道徳や背教など)を犯し、悔い改めないと判断された信者は、組織から追放される「排斥」処分を受ける。
排斥された元信者とは、たとえ家族であっても(同居していない限り)会話や挨拶を含む一切の交流を絶つ「忌避(きひ)」というルールが徹底されている。

「楽園(パラダイス)」への希望
多くのキリスト教が「死後に天国へ行く」と説くのに対し、彼らは「ハルマゲドン(神の戦争)」で悪人が滅ぼされた後、この地球が「地上の楽園」になり、そこで永遠に生きることを救いの中心に据えている。
天に行くのは選ばれた14万4000人のみであるとする。

口コミ・評判

  1. 匿名 より:

    同級生で体育の時柔道とかだけ見学していた人いたんですが、あれってつまりエホバだったってことでしょうかね。諸々が腑に落ちました。

    • [信者かどうか]: NO