霊友会

都心に圧巻の釈迦殿を有する、先祖供養を軸とした在家の法華系教団

霊友会

教団名霊友会読みれいゆうかい
開祖久保格太郎,小谷喜美 設立年1923年
現代表・教祖末吉将祠 系統仏教
信者数 1,053,203人信仰対象佛所護念の御本尊
経典青経巻(あおきょうかん)、南無妙法蓮華経・朝夕のおつとめ、弥勒経など本部所在地東京都港区麻布台
キャッチフレーズいんなあ・とりっぷの霊友会
信者の著名人石原慎太郎(故人)、薬師丸ひろ子、花田勝治(故人・初代若乃花)、花田満(故人・初代貴ノ花)、二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)
参照・出典:芸能人と新宗教 , 週刊文春2012年5月17日号 , 月刊Hanada2017年1月号「新宗教有名人信者全調査」

沿革

1919年〜1923年頃
創始者・久保角太郎(くぼ かくたろう)が、法華経と先祖供養に基づく独自の修行を開始。
兄嫁である小谷喜美(こたに きみ)を霊的指導者として導き、強力な霊能者へと育成する。
1925年(大正14年)
「霊友会」発足
久保角太郎、小谷喜美らにより東京で発足。中山法華経寺(千葉県)の信徒団体として活動を開始する。
既成の寺院仏教に頼らず、在家(一般人)が自らの手で先祖を供養するスタイルが支持を集める。
1930年(昭和5年)
発会式を挙行
皇室ゆかりの仙石宗ダを会長に迎え、組織としての体制を整える。
この時期、後に「立正佼成会」を設立する庭野日敬や長沼妙佼が入会し、支部長として活動していた。
1938年(昭和13年)
立正佼成会の独立
指導方針の相違などから、庭野日敬らが離脱し立正佼成会を設立。以降も有力支部の独立・分派が相次ぐが、教団自体は戦時下の不安を背景に急拡大を続ける。
1944年(昭和19年)
創始者・久保角太郎 死去(52歳)。以降、小谷喜美が教団を統率する。
1949年〜1950年
「霊友会事件」と大分裂
GHQ占領下、本部への家宅捜索(脱税容疑等)が行われ、社会的批判を浴びる(後に小谷喜美は執行猶予付き判決)。
この混乱期に「仏所護念会」「妙智会」「法師会」など有力教団が相次いで独立し、信徒数が激減する最大の危機を迎える。
1964年(昭和39年)
伊豆・遠笠山に聖地「弥勒山(みろくさん)」を建立。青年部活動の拠点となる。
1971年(昭和46年)
小谷喜美 死去・新体制へ
「霊友会の母」小谷喜美が死去。久保継成(久保角太郎の息子)が会長に就任。
従来の閉鎖的なイメージを払拭すべく、キャンペーン「いんなあ・とりっぷ(内なる旅)」を展開し、テレビCMや雑誌広告で「心の教団」としてリブランディングを行う。
1975年(昭和50年)
釈迦殿(しゃかでん)建立
東京都港区麻布台に、ピラミッド型の巨大寺院「釈迦殿」が完成。現在に至るまで教団のシンボルとなる。
1996年(平成8年)
久保継成が会長を退任。以降、集団指導体制的な性格を強めつつ、現在は末吉将祠が代表を務める。
2025年(令和7年)
創立100周年
創立100周年を迎えるにあたり、各種記念行事や社会貢献活動(「ありがとう」こだま運動など)を強化している。


特徴

「在家主義」と「先祖供養」の徹底
霊友会の最大の特徴は、僧侶などの仲介者を必要とせず、在家(一般の生活者)が直接、自分たちの先祖を供養するという点にある。
「お墓」単位ではなく、夫婦それぞれの父方・母方双方の先祖すべてを合わせて供養する「総戒名(そうかいみょう)」という独自のシステムを持つ。これは「自分という存在は、数え切れない先祖の命のリレーの結果である」という生命観に基づいている。

新宗教の「生みの親」
日本の新宗教史において、霊友会は極めて重要な「母体」である。
立正佼成会、仏所護念会教団、妙智会教団、法師会など、現在数万〜数百万人の信徒を持つ法華系教団の多くが、霊友会から分派・独立したものである。これらは教義や修行形式に霊友会との共通点(青経巻の使用、たすきを掛けるスタイルなど)を多く残している。

「いんなあ・とりっぷ」キャンペーンによるイメージ転換
1970年代、それまでの「貧・病・争」を解決する泥臭い宗教というイメージから脱却するため、「いんなあ・とりっぷ(Inner Trip)」というキャッチフレーズで大規模なメディア戦略を行った。
「精神世界への旅」「心の安らぎ」を前面に出した洗練された広告は、当時の若者や都市生活者に広く浸透し、昭和の新宗教ブームの一翼を担った。

都心の巨大建築「釈迦殿」
東京タワーの近く、麻布台ヒルズにも隣接する一等地にそびえる本部「釈迦殿」は、教団の圧倒的な財力と組織力を象徴している。
黒い御影石で作られたピラミッドのような外観の巨大ホールであり、内部には釈迦牟尼仏が祀られている。一般の参拝者も受け入れており、都心の異空間として知られている。

保守政界との太いパイプ
伝統的に自民党を中心とする保守政界と強固な関係を持つ。
かつては石原慎太郎(元東京都知事)が長く支援を受けていたことで知られ、現在も選挙の際には強力な集票組織として機能することがある。

口コミ・評判

  1. 匿名 より:

    麻布台ヒルズから見える巨大な建物、なんだろうと思っていましたけどこちらの施設なんですね。ヒルズの異世界感と微妙にマッチしているなって感じました。
    中どうなってるんだろう?信者じゃなくても入れるかな?

    • [信者かどうか] - NO