本門佛立宗

「葬式仏教」を批判し、現世利益と僧俗一体を掲げた近代法華系教団のパイオニア

本門佛立宗

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教団名本門佛立宗読みほんもんぶつりゅうしゅう
開祖長松清風(日扇聖人) 設立年1857年
現代表・教祖日覚上人 系統仏教
信者数 91,945人信仰対象南無妙法蓮華経
経典法華経本部所在地京都市上京区御前通

沿革

1857年(安政4年)
「本門佛立講」の開講
幕末の京都にて、僧侶の長松清風(後の日扇聖人)が、既成仏教の形骸化を憂い「本門佛立講」を開く。
寺に所属するのではなく、信者の家で「御講(おこう)」を開くスタイルを確立。これが後の新宗教における「座談会」形式の原型とされる。
1868年(明治元年)
廃仏毀釈と弾圧
明治維新後の廃仏毀釈の嵐の中、神仏分離政策や既存宗派からの圧力により、度重なる弾圧を受ける。
しかし、庶民に分かりやすい「現世利益」の教えが支持され、弾圧を跳ねのけて組織を拡大する。
1947年(昭和22年)
一宗としての独立
戦前までは法華宗(本門流)の内部組織という形式をとっていたが、戦後の宗教制度改革に伴い、「本門佛立宗」として独立。
名実ともに単独の宗派となり、独自の僧侶育成機関や海外布教拠点を整備する。
2007年(平成19年)
開講150年記念法要
開講150年を迎え、大規模な記念法要を営む。
ブラジルやスリランカなど海外への布教も歴史が古く、日系人社会を中心に強固な基盤を持っていることが再確認された。


特徴

「現世利益」の肯定と「証拠」
「信心すれば病気が治る、生活が良くなる」という現世利益(げんぜりやく)を明確に肯定する。
これを単なる迷信とせず、実際に良くなったという体験談を「現証(げんしょう)」と呼び、信心の正しさを証明する「証拠」として重視する。このプラグマティックな姿勢は、後の創価学会など多くの新宗教に多大な影響を与えた。

僧俗一体の「講」組織
僧侶(教務)と信徒(ご信者)の関係が非常に近く、共に布教活動を行う「僧俗一体」が特徴である。
「寺で待つ」のではなく、街頭に出て教えを説く「辻説法」や、信者宅を回る「助行(じょぎょう)」など、積極的な布教スタイルを伝統としている。

徹底した「葬式仏教」批判
開祖・長松清風の時代より、死後の供養ばかりを説いて人々を救わない既成仏教を「葬式仏教」と呼び、激しく批判している。
「仏教は生きている人間のためのもの」というスタンスを貫き、日常的な悩み解決や生活改善を信仰の目的の第一義に置いている。

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